入笠山 03 & ドラマ「ラスト・フレンズ」から読み取るDVについて
先週から木曜22時に毎週放送のドラマ「ラスト・フレンズ」が放送開始されました。
主演の長澤まさみがDV(ドメスティック・バイオレンス)を訴えるドラマに挑戦しているとして話題となっています。
第一回目を見ましたが、リアルな描写が事の重大さが伝わってくる仕上がりとなっており、色々と考えさせられました。
第一回目は長澤まさみ扮する「美知留」が、恋人から一緒に住もうと言われるところから始まりました。
恋人はとても優しく、美知留も安心しており、同棲することに同意します。
一緒に住む為に食器等いろいろと買わないとね、と二人で楽しそうに話す姿は幸せな二人としか表現できないほどでしたが、いざ同棲を始めると、恋人の見た事の無い一面を知る事となります。
同棲を始めて早々、美知留は恋人が自分の携帯電話を盗み見ている姿を目撃します。メールを読んで、浮気をしているだろうと不気味な程に豹変した恋人から詰め寄られます。
女性友達であることの証拠をすぐに出す事ができなかった美知留に対して、恋人は殴る蹴るなどの暴力を暫く振い、その後、怯えた美知留をゴメンと言いながら抱きしめます。
ここでDVというものについてのポイントを紹介。
DVとは同居関係にある家族から受ける家庭内暴力のこと。
近年ではDVの概念が広い意味になり、同居の有無を問わず、また恋人などの近親者も対象として言われるようになりました。(恋人関係のケースを特に呼ぶ場合はデートDVと言うそうです)
DVには色々あり、暴力だけでは限りません。
◆殴る、蹴る、首を絞める、煙草を押し付ける、部屋に閉じ込めるなどの暴力を行う「身体的虐待」。
◆恐喝、無視、友人と会わせない、ペットを虐待してみせるなど、ストレスとなる行為を繰り返す「精神的虐待」。
◆性交の強要、避妊しないなど、近親間強姦とも呼ばれる「性的虐待」。
◆家のお金を持ち出す、仕事を制限する、生活費を入れないなどの「経済的暴力」。
◆関係者からの隔離、電話や手紙をチェック、外出の妨害など「社会的隔離」。
以前はこれらの問題に対して警察の介入は消極的でしたが、2001年より配偶者暴力防止法が施行され、相談窓口も用意されているが、恋人など配偶者以外のケースはこれに入らず、ストーカー規制法が対象となっている(ただし相談所において保護されるケースもある模様)。
尚、2011年1月に同法の改正される予定ですが、恋人については含まれているように見えませんでした。
ドラマに話を戻して、この恋人(男性側)のポイントを箇条書きにしてみました。
◆普段は優しく、社交性もあり、日常生活も普通(役柄の紹介説明には頭脳明晰とも書かれていました)
◆恋人を偽りなく愛している
◆恋人への独占欲が非常に強い
自分以外の男との一切の関わり合いを持ってほしくないという独占欲が、異常なまでに強く、暴力で支配しようとしたと見えます。
暴力の後に謝っているのを見ると、相手への愛はあり、また相手から嫌われたくはないと思っているようです。
ここで心意を読み取るのが難しいポイントは、嫌われたくないと思いながらも、嫌われるのは当然である暴力で解決を目指した点。
推測するに、愛しているのは自分だけを見ている恋人だけであって、他の男友達と仲良くしている恋人に対しては愛は無く、むしろ憎むべき相手であり、暴力を振るった瞬間は愛の無い憎むべき相手として見ていたのだろうと思います。
抽象的になりますが、相手を二重人格として見ていたのではないかと思うのです。
ここで個人的に気になっているのは、この男は、普段から気に食わなければ暴力を振るおうと思っていたのか否か。
今回の暴力シーンを見る限り、一瞬のイラっとした気持ちから「殴ってしまった」という感じではなく、最低でも1分ほどは殴り、蹴り続けていました。
確かにキレて、暫く我を忘れて暴れるというのは考えられるので、これもそうかもしれませんが、自分が気にするのは、この男を含めてすべての人が、元々は恋人に暴力を振るうなんて考えられないと思っていたにも関わらず、何かがきっかけで豹変し、暴力行為を起こす可能性があるのだろうかと思ったのです。
自分は絶対そんなことしないと安心しきるよりは、今回のドラマの例などの原因から、学ぶべきところがあるかもしれないと、注目しています。
DVに関して、今回考えてみたのは他にも理由があります。
以前、自分の知り合いの女性が、その当時に同棲していた相手から上記の性的虐待を受けていて、何度か相談を持ちかけられたことがありました。
それこそ間近であったから、その辛い気持ちは痛いほど伝わり、しかし解決にはいくつもの障害を乗り越えなければならないことに、非常に難しい問題であることを感じていて、未然に防ぐ、また発生後の対処として、良い方法はないのだろうかと思っていたのです。
男女問わず、このドラマを見てDVについて考えてみるのもいいかもしれません。
※ Canon EOS KISS DIGITAL N + Canon EF-S 18-55mm f3.5-5.6 II USM



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