入笠山 02 & いじめの無い世界
今日は「いじめ」についてつらつら書いてみました。
文部科学省が調査を行った2006年度の小中高のいじめの被害件数が、125000件だったそうです。
しかしこれはあくまで把握できた数であるため、実際はこれより多いのでしょう。
またパソコンや携帯の普及により、ネット上絡みのいじめが4500件。
これの一部は恐らく最近話題の「学校裏サイト」でしょう。
「学校裏サイト」とは非公式かつ非公開な一部の生徒だけが利用するコミュニケーションの場であり、元々はイベント事の宣伝や、友達作りに役立つものが、次第に特定の個人に対する悪口や写真を投稿するなどに使われているそうです。言葉的にも学校公式サイトとは別という意味での裏サイトから、アンダーグラウンドな意味での「学校裏」のサイトへとニュアンスが変わってきている気がします。
あることないこと悪口が書き込まれ、それを止める者はほぼ現れない中、被害者と面識の無い者でさえも強者側に回るべく、悪口に賛同。被害者本人では覆しようが無い負け戦のできあがりです。
ネットやメールは便利ではありますが、悪い噂をあっという間に広めることにも繋がってしまっています。
はっきり言っていじめを無くす(防ぐ)ことは非常に難しい。
自分も昔、いじめを無くすにはどうすれば良いのかを真剣に考えたことがあり、思いつくあらゆる案を慎重にシミュレートすると、全てが火に油を注ぐ可能性を持っていたという結果に行きついたものです。
安易な対策をしては、取り返しのつかない逆効果になる可能性がある、難しい問題なわけです。
結局の所、窓口を設けたり、それでわかった加害者に制裁する等の対策は、ほとんどの場合が逆効果になるだけで、やはりは環境の改善に行き着きます。
環境といっても何か一つを改善すれば解決できるものではなく、いじめを取り巻く様々なものを変えなければ、些細なホツレからいじめの暗雲が漏れだし、やがて覆いつくしてしまいます。
取り巻くものの改善とは親であり、教師であり、友人たち全てです。そこには社会も含めなければならないかもしれません。
いじめの無い環境について考えた際、自分の小学生の経験が浮かびます。
自分の小学生の頃に、ほぼ全校生徒から慕われている先生がいまして、始業式に各新しいクラスの担任が発表されると、大歓声があがるほどでした。
その先生のクラスの生徒は皆、家族のように一体感を持つようになり、みんながみんな発言力を持っていました。毎ホームルームの度に「せんせー!いつものあれやろうぜー!」という声に続いて全員から歓声があがり、先生のギターに合わせて、全員の大好きな「翼をください」の合唱をしたものです。
しかし周りのクラスを比較してみると、周りは一体感は感じられず、孤立する人もいれば、担任や同クラスの生徒に対する愚痴をこぼしていたりしているようでした。
そんなうちの平和なクラスの生徒でも、別のクラスの生徒からいじめの対象に選ばれることもありうるでしょうが、それでも家族のような親しき数十人のクラス全員の仲間の存在は心強いものとなるでしょう。
ところで少し前に、北乃きいが迫真の演技で主演を行った、いじめを世にうったえたドラマ「ライフ」
いじめというものがエスカレートし、これほどひどいのかという陰湿さが広まりはしたものの、いじめはいけないことだと締めくくるであろう最終回までは、高度ないじめの数々が披露され続け、いじめをするものへのアイデア提供になってはいないのかと疑問にも思いました。
「ライフ」の監督が伝えたいメッセージは大事なものですが、そこに視聴率だったり、例えばいじめ対策を掲げる選挙立候補者の票など、「下心」が加わると、悪い結果へと結ぶ気がします。
とは言え環境改善はすぐにできることではないですから、親としては、子供がいじめに直面した際の現実的な対策を考えておかなければならないと思います。
自分の考える案としては、最良ではないかもしれないけれども、安全な策として「引っ越し」て環境を変えることです。
逃げるようなことだから子供が成長しないとも言えるし、引っ越しはお金がかかったり、色々と面倒ですが、それを渋って放置なり、上記のような火に油を注ぎかねない対応をするだけでは、子供が限界に達して取り返しのつかない事態になりかねませんから、そういった決断も考えられる覚悟は持っておかなければならないと思います。
そして何より、保護者は常日頃から子供とコミュニケーションを取り、子供の気持ちをわかってあげられないとと思います。
※ Canon EOS KISS DIGITAL N + Canon EF-S 18-55mm f3.5-5.6 II USM



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